不活化ポリオワクチンと生ワクチン

昨年2011年12月某日、まつだあかちゃんこどもクリニックで
以下の張り紙がしてありました。
昨年12月の情報ですので、最新はクリニックへ確認してください。
現在不活化ワクチン接種しています、
 
今回このワクチンについて記事にしたのは、
生ワクチン・不活化ワクチン、どちらもメリット・デメリットがあるので、
一概にこっちが良い!!っていうのは無いということです。
週刊誌やTVなどのメディアに惑わされること無く、自分が親として納得できるほうを選択したいですね。


「不活性化ポリオワクチンについて

現在当医院では、不活性化ポリオワクチンは採用していませんが、
お問い合わせをいただいております。
不活性化ポリオワクチンは未承認のワクチンでメリットばかりでなく、デメリットもあり、また生ポリオワクチンに関しても同じことが言えます。

次の集団ポリオワクチンは平成24年4月の予定です。
平成24年1月までに当院での不活性化ポリオワクチン接種希望者が多いようでしたら当院でも不活性化ポリオワクチン接種を開始します。

接種希望者の方は受付までお申し出ください。



ワクチンについての詳細
商品名 Imovax Porio フランス製
接種部位 大腿部へ筋肉注射
費用 1回6000円 4回で24000円の予定。
申し込み人数が多ければ接種費用はもう少し下がります。

接種スケジュール(米国式)
①生後2ヶ月以降
②生後4ヶ月以降
③生後6~18ヶ月以降
④4~6才

予約後にワクチン輸入の申請を行うので、実際の接種は1ヶ月後。
他の予防接種と同時接種可能。


以下は、メリット・デメリットです。

ポリオ生ワクチン
・メリット
効果が早く、2回のワクチン接種でほぼ一生分の免疫がつく。
発病を抑えるだけでなく、感染自体を予防する。
重篤な副反応が起きた場合多い補償額が補償されている。
・デメリット
100万から400万分の1の確立でワクチンによるポリオ発症のリスクがある。
接種後4週間は他のワクチンが接種できない。


不活性化ポリオ生ワクチン
・メリット
ワクチンによるポリオ発症のリスクが少ない。
日本以外のすべての先進国では不活性化ポリオワクチンを採用している。
・デメリット
国内未承認。
流行を抑える効果は少ない。
免疫をつけるのに、複数回の接種が必要で確認されている予防効果は10年程度。
接種に自己負担がかかる。 」



以上です。

また、先生とお話する時間があったので聞いてみました。

先生曰く、ポリオに感染する可能性よりもおたふくなどの流行病に感染し重篤となる可能性の方が断然高いので、ポリオ生ワクチンに関してはTVや週刊誌、ネットなどの報道を気にすることはないと思っています。また不活性化ワクチンは国内未承認のため万が一何かあったときの厚い補償が無いのも心配です。


参考にしてもらえると幸いです。

ちなみに、
小児科は秋田県由利本荘市まつだあかちゃんこどもクリニック です。
0184-22-0009